老若男女のお客さんで席はびっしり。
さっきまで埋まっていた席をぼくが埋める形で着席した。
久しぶりの「しま屋」は記憶そのまま、
やっぱりいつもの賑わいぶりだった。
この日、改めて気づいたことがある。
ご主人はストライプのシャツをパンツインしていてエプロンがとても似合っていた。
そして、ご飯をよそってくれるのは気立ての良さそうな女将さん、
とても仲睦まじそうな雰囲気だ。
今まで、そういえば、美味しいということしか覚えていなくって、
その背景を知らずに生きてきたことに気がつけ、
過去の記憶も、色鮮やかになった。
なんだかとても得した気分だ
今更言わなくても良いくらい有名な、
名物の担々麺。
そういえば、人生で初めて担々麺を食べたのもココだった。
オレがオレがと主張しないのに、その味わいを求め、
この日のように、13時半を過ぎても客足は途絶えない。
こんなビジネス街のど真ん中(と言っても裏路地だが)なのに。
すっきりしたベースのスープに、
上品なゴマの風味が溶け込む。
辛さはほどよく、麺もちゅるりと良い食感。
担々麺に必要な要素は十二分に持ち合わせている。
本当の強さってこういうことを言うんだろうな。
食べているだけで、背筋が伸びた。
お目当のカレー屋さんは臨時休業だったけど、結果オーライ。
おごちそうさまでした !!。