あの日以来、後悔と懺悔しかない。
なぜ、ちゃんぽんを食べていなかったんだろう。
中西食堂はさざえ丼が有名だ。
二度、取材で行った際にも、それを目当てに行った。
「ちゃんぽんも美味しいんですよ〜」
「へえ、そうなんですね!」
じゃねえよ、あの日の俺!
その後、すぐに食べに行っていれば、
豊かなちゃんライ(当然ながら、ちゃんぽんライフの略)が送れていたのに。
スープが素敵だ。良い意味で期待を裏切られた濃度。
もっと浅いのを想像していたが、コクが強い。
塩気もそこそこあった。それが正解。ここは漁師町。この味が似合う。
具材は野菜、豚肉に加え、少し魚介(この日はアサリ)も入っていた。
このバランスが絶妙。全てがでしゃばってない。
具材の均衡がクール。
茹でたのを調理したであろう麺のぷりっとした感じもマッチしている。
もちろん、名物さざえ丼も食べたが、その美味しさを凌駕したちゃんぽんだった。
おごちそうさまでした !!!