KIJI|山田 祐一郎

福岡のフリーヌードルライター、ライターの山田 祐一郎

その一杯が食べたくて

メニュー表に映り込む蛍光灯の光が後光のようだ。

SHOP NAME: 「

おくのうどん店

」 / TYPE:

朝6:00から営業しているという時点でかなり好きだ。
そして朝から本当に絶え間なくお客さんがやってきていて、もう大好きだ。
宮崎っ子のソウルフードだという「おくのうどん店」さんへ。

住所を頼りに訪れたが、一瞬、そこが店なのかわからなかった。
木の看板は赤や黄色を使うわけでもないとっても控えめなもので、
それ以外にここをうどん店であると知らしめるものはない。
のぼりもない、電飾看板もない。
ちなみにどこから入ろうかと悩むくらいの慎ましやかさで、
戸の上に営業時間が記載されていて、
隙間が少し空いていて、ようやくああここから入るのかと理解できた。

ぼくらは朝9:00頃に到着し、
店に入ると讃岐うどんのお店を思わせるスタイルだった。
入店後、そのまま列に並び、頭上のメニューを見ながら注文し、
できたてをもらって席へと移動する。
茹でおき麺をじゃんじゃんと温め直し、トッピングを載せて、
おつゆを注いで出す。
この一連の作業が早い早い。
10人くらい並んでもすぐに順番が回ってくる。
そして安い。200〜300円が平均で、ぼくが食べたスペシャルでも500円以下。
なんと450円というゴッドプライス。
メニュー表に映り込む蛍光灯の光が後光のようだ。
思わず手を合わせたくなる。

ざっくばらんとした、広〜い店内。
小上がり、テーブルどちらもゆっくり座れる。
お子様連れでも安心設計で、微笑ましい絵がすぐに想像できた。

スペシャルを注文した時、
じゃこ天、さつま?と調理するお母さんに聞かれた。
さつま揚げにすると10円上がって460円。
ぼくは迷わずじゃこ天に。
昔、重乃井さんを取材したときに宮崎うどんってルーツがあるんですか?というような
そんな質問をすると、四国からうどん文化が渡ってきたんですよ、と教えてもらった。
宮崎の対岸にあるは愛媛、そして愛媛の名物といえばじゃこ天。
ルーツを感じずにはいられないじゃこ天は、ぼくにとってのマストチョイスだった。
エビ天、天か(ここでは天かす=たぬきのことを天かと略す)、じゃこ天、たまご、
とっても具沢山で、とっても見た目が豪華。とっても大満足。

麺はかなりのやわらかさ。
思い切り摘みあげると箸の圧力でぷつっと切れるほど。
表面は毛羽立ち、そこにイリコの効いただしがしみ込む。
その味わいはピースフルなやさしさであり、
こちらもやさしい気持ちをもって対面すべきなんだと思った。

※調理中の写真はちゃんと許可を得て撮らせてもらいました(念のため)

おごちそうさまでした !!!

SHOP INFORMATION

おくのうどん店

okunoudonten
〒880-0934
宮崎県宮崎市大坪東3-10-20

電話 0985-54-1586

営業時間 06:00 - 19:30

定休日 1/1〜3

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