初めて食べた時から、透き通ったスープは変わらない。
今では清湯スープなんて表現をするけど、あの頃のぼくには豚骨ラーメンなのに、
スープが白濁していないということが何よりも衝撃的で、
これほど控えめな佇まいなのに、ずっと記憶に残っていた。
脂身の部分がない煮豚は、このスープのためにあるというくらい控えめなビジュアル。
三枚も入っているという驚きはあるものの、
その見た目によって強烈に食欲を喚起することはない。
メンマもたっぷり、キクラゲも入っている、ネギの量も申し分なし、
こんなに具沢山なのに、印象は全くもって派手ではない。
そして食べる。顔がにやける。止まらなくなる。
なんというギャップ。
一気に平らげ、替え玉をすると、スープが注がれる。
感動を通り越して、圧倒的な至れり尽くせりぶりに、
ひれ伏したくなった。
かしわめしのおにぎりは昔懐かしい味わい。
ラーメンに寄り添うようにやさしい。
昔ながらの佇まいも大好きだし、個人的完璧なる名店だ。
おごちそうさまでした !!。