地元に密着しているのは、店に入った瞬間に分かった。
聞こえてくるのは熊本弁ばかり。老若男女の声が聞こえてくる。
カウンター席のあたりだけを見ると、たしかにラーメン店なのだが、
その手前に並ぶテーブルやイスがまさに食堂然としていて、
印象としては後者のほうが強い。
いらっしゃい!!という威勢の良いような感じではなく、
あら、いらっしゃい!というようなご近所さんにする挨拶が似合うなと思った。
ご家族で営んでいらっしゃるのだろうか。
なんともいえないアットホームで、あたたかい空気感が素敵だ。
ラーメンは、熊本なので、焦がしニンニクのチップがスープに浮く。
いや、浮くというよりも馴染んでいるというほうが良いのかも。
ミルキーな豚骨スープに、ちょうどよく馴染んで感じられたので、
ニンニク単体の風味だけが突出しているようなことがない。
だから、スイスイと口に入っていく。
インパクト重視な熊本ラーメンのお店ではなく、
熊本のスタンダードな一杯ってきっとこういう形なんだろうな、
そんなことを食べ終えた後に思った。
麺は中太ストレート。キクラゲたっぷり、
ネギと味付きたまごに頬が緩む。
隣の席の方が食べていた餃子付きのセットがやたらと美味しそうで、
今度はセットにしようと誓う。
また会いに行きたい味。
おごちそうさまでした !!。