どうしても確かめたかった。
結果、時計時刻は朝8時にして、
僕はもうメロメロでクラクラになる。
お目当は、天中華だ。
天中華、てんちゅうか・・・
福岡出身の僕には全く馴染みのない響き。
何かというと、
青森県津軽地方で親しまれている、
いわゆるご当地ラーメンだ。
鶏ガラでスープをとり、醤油で味を整える。
ここまでの説明を聞くと、
なんの変哲もない中華そばだ。
ここになんと、天ぷらをのせる!
青森の五所川原市を中心としたエリアでは、
ラーメン店、そのほか蕎麦屋でも出されているという。
中華そば×天ぷら――――
なんてことだ!!なんでその発想がなかったのか。
自分の凡人ぶりに目の前が一瞬、真っ白になった。
何度もこれまで天ぷらそばを食べてきたではないか。
それこそ数え切れないほど、温かいかけ汁のうどんに
ごぼう天をトッピングしてきたではないか。
そんな理由から、いつしか天中華は、
僕の中ではどうしても越えねばならない壁となった。
ここ「讃く」(さんく)は大阪きっての人気うどん店である。
なので、当然、出汁が秀逸で、
この天中華用?のかけ汁もまたやや塩気が強めに感じたが、
それはもう飲み干したいくらいの味わい。
ここにチュルチュルの多加水麺が合わさり、
アッツアツ揚げたてジューシーなお揚げがオンされていて、
ワンダフルで、カオスで、コスモでもあった。
こんな感動をいただいたのに、お値段なんと320円。
神に祈りを捧げたくなるくらい感謝した。
組み合わせに感動しきりだったが、
それだけならば家でカップラーメンを買ってきて、
再現することもできるんだ。
そう、天中華には、ちゃんと美味しいスープ、
そして質の高い麺、ふっくらジューシーなお揚げが必須。
どれか一つが欠けても、こうはならない。
すごいものを見せてもらった。
もう一つの横にうどんが写っているが、
こちらが「讃く」の基本ともいえる生醤油うどん。
見るからに風味豊かそうな麺は、
「香味麦芽」が配合されているそう。
香り自体はそれほど強くないが、
風味がとっても豊か。
ごっつい極太麺でワシワシと噛み締める。
その度に口に豊かな風味が広がる。
こちらも小で280円とお値段は安め。
今度はこちらをメインに改めて食べに来たいな。
おごちそうさまでした !!!