やっぱり本物だった。
美味しさの基準は人それぞれなので、
ベストラーメンなんて簡単に決められないが、
宮崎一、好きなラーメン店と聞かれたら、
即答で「縁らぁめん」だな。
日曜休み、11〜14時の1日3時間営業。ハードルは高い。
県外の人だったら、わざわざ行くしかない。
でも、その価値は十分ある。
ラーメンは無化調だ。
ぼくはここの店主のラーメンづくりにおける哲学に共感している。
以前、インタビューさせていただいた際、
「美味しいラーメンを作りたい。
それで使いたい食材を集めていたら、
結果として無化調ラーメンになりました」と言っていた
店主の言葉がずっと頭にあって。
界隈の店と比べてひと回り高価(基本のラーメンが770円)だし、
人口も少ない町なんだけど、店主の味が好きで、
陰の努力を分かるお客がちゃんといて、
彼らがしっかりと支えてくれている。
もう、最高すぎるじゃないか。
食べたのは一番人気のしなそばの醤油。
麺のしゅるりとした食感は2日熟成させて生み出す。
全粒粉入りで味がある。
スープは鹿児島の黒豚と耶馬溪の地鶏からとった動物系スープに、
羅臼昆布、長崎の焼煮干しなどから抽出する和風スープを合わせ、
ぐんぐんと沁みる深い旨みを表現。
そして、醤油の風味がどこまでも清らかで、ふくよか。
口の中でどんどん旨味が花開いていく。
数種の無添加丸大豆醤油による極上ハーモニー。
5.6年位前に食べて美味しかったという記憶は、
今、さらに鮮明で色彩豊かな記憶として刻まれた。
ご夫婦のお人柄も良い。
そうだ、「たつし」か。「たつし」にとっても似てる。
行けば、分かると思います。
おごちそうさまでした !!!