結構大きな音でLIVE音源がBGMとして流れていた。
最初、よく分からなかったが、しばらくして、
ミスチルだと分かって、「LIVE」で、なおかつ「ミスチル」ってところに、
この店のラーメンがとてもよく現れているような気がした。
ミスチルとはつまり王道の良質JPOPで、
ラーメンに当てはめると多くの人に喜ばれる大衆性であり、
それをスタジオ収録の音源ではなく、
LIVEのそれで現さんとするのは、
その場その場、一回限りの真剣勝負であること。
分かりやすいよさがたくさん散りばめてあった。
女性のお客さん、カップルは中二階のような場所に通され、
そこはデートにふさわしいような隠れ家感があった。
お冷のチェックはとても早いし、
食べ終えたら口元をお拭きくださいとティッシュがすっと出る。
荷物のフックが足元にあったり、
広々として開放的かつ清潔感のある空間だし、
スタッフは腕を組んで写真に写るような強そうな職人タイプではなく、
みな爽やか、愛想も良い。いろいろとエレガント。
繰り返すけど、分かりやすいよさが満載なんです。
が、この魚貝系「ラーメンmacro」の本質はぼくみたいなマニアを唸らせる、
すぐには分からない形で刷り込まれた変態性なんじゃないかと思った。
旨味がググッと追い込まれたスープは飲んだ瞬間、縦へ縦へとつきささってくる。
そしてその旨味をごっそりと絡め取る全粒粉入りの中太麺がエクセレント。
この一体感、ゾクゾクした。
貝の旨味が、ここまで感じられるなんて。
そして、麺の量はしっかり楽しめるボリューム感。
メンマ、そしてチャーシューの厚みを選べるのが、
あったようで、いやいやなかったなあ。
そして、このシステムがかなり嬉しい。
無論、チャーシューを分厚くすればキャッチーだし、
ぼくが食べたように(と言ってもご覧の厚み)にすると煮卵がついてきたり、
食べている間、ずっと、ヤバい、楽しい、これの繰り返しだった。
結構並んだけど、ここは通って全メニュー制覇したい。
「三く」に比肩する個人的大阪ラーメンの名店となりました。
おごちそうさまでした !!!