ドラマ、カルテットが終わって、とても、とても悲しい。
ああ、この悲しみをどうすりゃいいの。
誰がぼくを救ってくれるの。
ということで、新宮にある「牧のうどん」さんへシュヴィドゥヴァー。
巻真紀さんにまた会いたい。
巻、真紀、牧、、、!?
牧のうどんに行き着くのは、福岡県民として必然ではなかろうか。
カルテットロスの福岡県民のみなさま、
我らには牧のうどんがある!と声を少しだけ大にして言いたい。
選ぶうどんは、もちろん、コロッケ。
牧のうどんには、気の利いたことに、コロッケうどんがあるんです。
心ゆくまで堪能しましょう、コロッケデートシンドローム、を。
とはいえ、コロッケは揚げたて、熱々なので、
すぐに食べようとすると舌をやられてしまう。
そういう訳でまずは麺から。
と、その前にトッピングをしようと卓上に目をやる。
卓上にネギ、ありますね。
ネギから「ここにいるよーー」という声が聞こえてきたら、
心の中で言うんですよ、「サンキュー、ネギ」と。
もし連れがいても、おもむろに相手のうどんにネギを入れてあげてはいけない。
ネギを入れるってことは不可逆。二度と元には戻れない。
私「ネギ、ありますね」
相手「ネギ、ありますよ」
この掛け合いを堪能してこそ、真のカルテットファンではなかろうか。
ネギの儀式を済ませ、いよいよ麺。
汁を吸って増えるように錯覚する牧のうどんの麺は、
回が進むごとに膨らんでいく物語そのままじゃないか。
麺を啜りながら、終わったドラマを思い出して泣いてもいいんです。
泣きながらご飯食べたことある人は生きていけます、なんだから。
減った汁は、普通のうどん店なら不可逆。
ただ、この牧のうどんでは、つゆを追加できるヤカンがある。
人生はいくらだってやり直せる。
そんな勇気までもらえるんです、この牧のうどんは。
頃合いの温度になったコロッケをほぐし、汁にじわっと馴染ませながら食べる。
コロッケの脂っ気が汁に溶け込んでいく。
なんだろう、このなんとも言えない猥雑感。
ご飯の上でコロッケをのっけてソースを掛けても気にならないのに、
うどんの上のコロッケの、下半分が汁によってひたひたとなっているそれを崩すのって、
なんだかとてもイケナイことをしているような気分になる。
でも、これが一度やるとクセになる。
こんな楽しみ方ができる牧のうどん、
やっぱり大好きだ。
おごちそうさまでした !!。