KIJI|山田 祐一郎

福岡のフリーヌードルライター、ライターの山田 祐一郎

その一杯が食べたくて

ふっと漏れる吐息で幸せを噛みしめる。

SHOP NAME: 「

あずま家

」 / TYPE:

木造の平屋の入口あたりには椅子が置かれていて、それがとても合っている。
白い暖簾を潜って店に入る。
中では女性の店主が一人、うどんを作っていた。
カウンターと、テーブルと、小上がり。
民家を利用した店の造りは、その本来の民家的な要素がとても良好に表れていて、
ホッと落ち着くし、ちょっとゆっくりしていこうかという気持ちになる。
これでセルフ式だったら香川にある讃岐うどん店の空気感だ。
店主は笑顔が良くって、それもまた欠かせないこの店の魅力。

ワカメがシーズンの折は、
近くの志賀島で採れた見事なワカメが楽しめるとあってそれにするが、
この日は肉ごぼううどんにした。
ゴボウ天は丼にちょうど収まる大きさで、
その下に肉が見える。
澄んだつゆは香り豊かで、じわりと沁みる。
麺をたぐり、啜る、啜る。
そしてつゆを喉の奥へと流しこみ、
ふっと漏れる吐息で幸せを噛みしめる。
ああ、スロー。こういう時間が好きだ。

おごちそうさまでした !!。

SHOP INFORMATION

あずま家

azumaya
〒811-0322
福岡県福岡市東区大岳4-7-6

電話 090-5939-1745

営業時間 11:30 - 15:30

定休日 月曜、第2・4火曜

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