海外の空気感がありつつも、やはり博多。
このスタンドの本質は世界×博多のクロスオーバーなんだと勝手に思っている。
「ウェイティングバー」で食事の前に軽くアルコールを飲み、
その後、ラーメンを楽しむ。
そんな海外で好評を博すスタイルを逆輸入したのが、
一風堂初の立ち飲み業態となるこの「一風堂スタンド」。
2フロアあって、1F部分がこのスタンド業態で、2Fは着席スタイル。
ただ、通常の一風堂店舗では食べらない担々麺や中華そばがあり、
それはまた別の機会に紹介せねば。
ということで1F、だ。
海外のウェイティングバー、日本の角打ちから着想したとあり、
なんともいえない絶妙な空間。
立ち飲みだったら、つまり席がいらないので、普通はぎゅーっと詰められる。
ただ、ここには全テーブルに椅子が用意されていて、ぎゅーっとならない。
この距離感が好きだ。ふわっと過ごせる、
自分の距離が保てる、マイペースに楽しめる。
博多の屋台文化。隣り合った人と距離が近くって仲良くなれるという文化。
それをいい感じの距離によって味わえる。
座って飲んでも良いけど、ここはぜひ立って飲みたいなあ。
立ち飲み的ゆえにつまみが低価格で、500円以下のものがごろごろ。
ふかふかの生地で分厚いチャーシューを挟んだ「博多バンズ」、
これなんて200円。すごく気が利いている。
あと、とんこつダシを使うという「からあげ」300円台。
もう、感謝しかない。
福岡のクラフトビールを筆頭に、特製のハイボール、
ホッピー的に中をおかわりできる素敵ドリンク、
日本酒(福岡の地酒、しかも¥380~)も多種多彩で、しっかり飲める。
というか、このラインナップは普通の居酒屋を蹴散らす。
スタンドとして飲めるのは15時以降。
それまではランチ営業していて夜でも出している「豚骨ラーメン 零-zero-」
そして、写真の「低糖質 博多中華そば」が啜れる。
まろやかな醤油の旨味が生きたスープ。
鶏ガラの清湯スープで作る中華そばもあるが、
この一風堂スタンドでは、豚骨がベース。
ここに醤油ベースの元ダレを合わせ、
どこか昔懐かしさも感じる中華そばにする。
出汁感が十二分に伝わる一杯だ。
それを絡め取る麺はふすまなどを練り込んだもので、糖質1/2。
醤油がきっちり効いているのに、後味がいい。
麺だけでも通いたいが、来たら、まあ、飲むんだろうなあ。
おごちそうさまでした