とにかく福岡は醤油ラーメンのお店の勢いがすごい。かなで、やっちゃんち、Jonpan、もちろんまだまだあるが、単純に「増えている」ではなく、「美味しいお店が増えている」という嬉しい状況。
そんな中、白河手打ち中華そばの名店が福岡にやってきて、ぼくの周りでもまさにお祭り騒ぎになっている。
昼は結構、並ぶと聞いて、夜に行ってみると割とスムーズに席に座れた。落ち着いて食べるなら、今のところ夜の部が良さそう。
とら食堂といえば、東北を代表する名店。そんなお店が福岡にスポット的な店舗ではなく、路面でお店を出してくれ、感謝ばかり。
手打ち麺がウリの店。入口の横をみると製麺スペースがあって、スタッフさんに聞くとここで毎日、せっせと麺をこしらえているんだそう。ううう、見てみたい。
朝なんだろうか、昼と夜の間のアイドルタイムなんだろうか。このピロピロ麺が作られているところ、実際に拝見したいなあ。
そう、この麺が本当に秀逸。秀逸というか、好み。厚みに少し揺らぎがあり、そしてウェーブがかかった形状で、食感が愉快。ちゅるっと口に収まっていく過程の中で、しっかり快楽を体感できた。
十二分な弾力の強さも記憶に残る。本店では竹と麺棒による純手打ちで、熟成に3日かけると聞いたことがあるが、そんな背景を感じる麺だった。
麺の量も結構多めだし、一杯の満足感はかなりのものだ。
そしてやや黒めなスープ。甘ったるさはないが、とはいえ、醤油自体の旨み、それを甘みと表現したくなるものが、舌へしっかりと伝わってくる。
鶏主体のスープは力任せではなく、例えば根元のほうからグイっと寄せるような、どっしりとした感じ。脂っ気に頼ってないので、最後までもたれない。
そして麺との相性の良さ。切っても切れない関係。
感動したのが、チャーシュー。この写真はワンタン麺で、ワンタンも大きさ、中の具材とのバランス、好きな感じだったが、チャーシューのほうが記憶に鮮明。
隣で食べている人の丼を見て、「あ、これはご飯食べたい」と思って白飯を追加した。ラーメン自体が結構ボリューミーだったが、入るなあ、そしてやっぱり飯が合うなあ。
寒い東北の地でハフハフと啜られている情景を想像しつつ、ぼくもまたハフハフと楽しんだ。
おごちそうさまでした !!。