KIJI|山田 祐一郎

福岡のフリーヌードルライター、ライターの山田 祐一郎

その一杯が食べたくて

店によって味もメニューも異なるんです。

SHOP NAME: 「

豚太郎 介良店

」 / TYPE:

これまでの人生を振り返ってみてほしい。
誰もが一度や二度くらい自由を求めてどこかに行きたくなった経験があるんじゃないか。
自由、それを求めてアメリカに行く人もいるだろう。
行き先を決めず、バックパッカーとなってアジアを放浪するのも良いだろう。
では、日本ならどこへ行けば良いのか。
今、この瞬間だったら、ぼくは迷いもなく高知に行けと言いたい。
そして、この豚太郎へ訪れてほしい。

高知に住む人からは真っ向から否定されるかもしれない。
だって、どこにでもありそうな(失礼!)ラーメンチェーンなんだから。
事実、この豚太郎は高知において30店舗以上を展開している。
そして補足すると、愛媛県でもこの看板を見かけた。
愛媛のほうが何度も足を運んでいる地域だから、
てっきり福岡県民のぼくは、愛媛のラーメンチェーンだと思っていた。

そんな個性から程遠い場所にありそうな豚太郎。
ところが、公式webサイトに書かれたこの言葉に衝撃を受けた。

    豚太郎には全店舗に共通したお馴染みの4つのメニュー
    (しお・しょうゆ・みそラーメン、ギョウザがあります。)
    その他は各店舗のセンスで味もメニューも様々!

オフィシャルページのTOPより引用、原文ママ

さらに詳しくwebサイトを見ると、こうあった。

    お店によって微妙に味が違う!
    豚太郎において統一されているのは、みそ、しお、しょうゆラーメンとギョウザの素材と価格のみ。
    その他のこと、つまりトッピングやセットメニューなどについては、各店舗の“自由”となっています。
    各店長の好みやアイデアが反映されているため、店によって味もメニューも異なるんです。

オフィシャルページ
「豚太郎とは」より引用、原文ママ

チェーン店は味を一定にし、どこでも同じ味を、安定して提供する業態であり、
その根底を覆す、自由っぷり。
確かに大勝軒、二郎なんかも店によって味が違うものだし、
まあ、そういう違いがあるのは、分かる。
が、堂々と、店によって味もメニューも異なると謳ってあるのは、分からない。
ぼくのような凡人は思わず狼狽えてしまい、
そして、自由を求めて足を運んだ。

webサイトに“本部直営店”と記載されていたので、
豚太郎 介良店を選ぶ。
さて高知県における豚太郎では、味噌カツラーメンが看板メニューである。
・・・って、味噌カツ!!!
普通に流してしまえない、その言葉の存在感たるや。
高知流のパーコーメンということか。
コクのある味噌ラーメンにとんかつをオンするのがデフォルト。
と、さらにメニューをよく見れば、
味噌ラーメンのアレンジがすごいことになっていた。
バター、コーンという初級編から、
キムチ、ピリ辛にんにく、唐揚げ、五目とエスカレート。
この猛然と襲いかかるかのような勢いに飲まれ、
こっちも負けるって気になってセットチャーハンも注文した。

そういうわけでご対面した高知流の味噌カツラーメン。
ここがチェーン店であって、チェーン店ではないことはすでに承知したので、
個人店だと思ってその麺と対峙すると、
味噌スープはなかなかコクがあり、
そしてカツがもたらす油がそれを助長し、
甘みとまろやかさを備えていた。
カツは揚げたてのサクサクで、純粋に美味しい。
そしてカツが入っているからすっかり油断していたが、
なんと分厚いチャーシューも惜しみなくトッピングされていて悶絶。
具沢山で、食べごたえ十分の一杯だった。
ちなみに、このラーメンは小サイズの味噌ラーメンにトンカツを乗せたもの。
これでも十分に腹が満たさせる。
そしてチャーハンは味付けしっかり。

ぼくが座った場所から確認した限りではほとんどが全テーブル席で、
カウンターでのひとり客よりも家族連れの比率が高そうだった。
これぞまさにソウルフード。

いろいろと衝撃を受けた高知の基本。
一度は食べてみる価値ありか、と。

おごちそうさまでした !!

SHOP INFORMATION

豚太郎 介良店

tontaro kairyoten
〒781-5106
高知県高知市介良乙1060-6

電話 088-860-1116

営業時間 11:00 - 21:00

定休日 木曜

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