カウンター広々、テーブル席もたっぷり。
ご主人と奥さんが、のびのびと働いているのが見て取れて、
とても嬉しい気持ちになった。
ふくちゃんラーメンといえば、福岡屈指の有名店にして、人気店。
その博多店があった。“あった”と過去形にするのは、
その店が今現在の場所、つまり国道3号線沿いにあるから。
博多駅の近くにあったお店を閉め、
「ふくちゃんラーメン英美(ひでみ)」として
宗像へやって来た。
以前はビジネス街ではあるものの、
ちょっと離れた立地だったから、
そこから大転換ともいうべき国道3号線沿いへの移転。
重大な決断だったと思う。
今、目の前に出されたこの宗像での一杯は、
とってもふくちゃんらしい。
これはぼく的に最大の賛辞だ。
移転前から何が変わったか、これまた上手く説明しにくいけど、
とても好きな味だ。
マットで密度のあるスープはほんのり脂の幕を張っている。
それをレンゲで少しかき混ぜるようにすると、とても良くこなれた。
中細の麺は以前よりもやや太めに感じた。
そして、なんだか短くなったようにも思う。
それによって、ズバッ、ズバッと啜るテンポになる。
ズルズルーッ、ズルズルーッ、と長くはなく、
スタッカートのように、短く、切れていく。
チャーシューは7〜8㎜はあろうかというほど分厚く、
味付けはほどよい。
ネギもかなりたっぷり。
本店でお馴染み、食べ放題のニラキムチも置いてあって、
移転してきてくれて、心からありがとう。
おごちそうさまでした !!