名古屋に出張に行くと言ったら、
夫婦でお世話になっている方のご友人Yさんから、
帰りにでもちらっと駅のホームの立ち食いうどんに寄ってみては、
と教えていただいた。
名古屋なので、そこでは名物のきしめんが間違いなく食べられる。
ちょうど帰りに新幹線がやってくるまで20分ほどあったので、
ふらりとお邪魔したのが、この「グル麺 名古屋下り(16・17番線)店」さん。
JR名古屋駅の新幹線ホームには「グル麺」「住よし」という
2つの立ち食いきしめん店(そばもあり)がある。
なんでも経営元は同じらしいが、それぞれでちょっと味が違うらしい。
小倉駅のホームの立ち食いうどん店もそうだが、
そういうちょっと違うところって、チャーミングだ。
人間味があって、ぼくは好きだなあ。
きしめんといっても、トッピングはいろいろとある。
やはり名古屋だから、ここでも長命さんのところ同様、
エビ天にするかと思っていたら、
ここで伏兵の天むすを発見してしまった。
食べたい、が、エビだらけになる。
少し思案し、壁をよくみると、なぜかイカ天が推してあった。
それではとイカ天入りのきしめんに、天むすを添えて。
立ち食いスタイルゆえに、麺は茹で置き。
厚みは1、2ミリほどで、幅広い形状のきしめん。
ソフトタッチな食感で、とろんと口当たりは丸く、
出張帰りの疲れたこの吸引力でも余裕で啜れる、嬉しい。
イカ天は、まあイカ天だった。
が、イカ天そのものよりも、それがもたらすエキスがかけつゆに溶け込み、
それがなんとも言えない味の奥行きとなり、
なるほどこういうことかと膝を打つ。
天むすをもぐもぐやりながら、つゆで喉を潤し、
そろそろ列車の時間となって名古屋時間は終了。
ほっこりとした気持ち、しみじみと胃に沁みた。
確かに駅のきしめん、そんなに猛プッシュではないが、
控えめながらも推したくなるなあ。
おごちそうさまでした !!