ロメスパという存在を知って衝撃を受けた。
路麺の「ロメ」、スパゲティの「スパ」。
ロメスパとは大衆スパゲティのことなのだそうで、
福岡で暮らすぼくにはずっと縁のなかった食文化だった。
手軽で早くて腹一杯になる、そんな素敵なスパゲティ。
ネットで調べると、
まず、茹で置きスパゲティを炒めて出す。
そしてスパゲッティは太めを使う。
最後に大盛りに対応する。
そんな三拍子がロメスパの特徴なのだそう。
茹で置きすることで時短になるし、
茹でておいても麺がダレにくい太めの麺で、
さらに時間がない中でもサクッと、
かつワシワシとかきこめるスパゲティ。
ああ、なんとも局地的パーフェクトフードではないか。
ところで、そんなロメスパが博多駅近くで楽しめるという話を聞いて、
やってきたのが「ぼんじょるの」さん。
特にロメスパと謳ってあるわけではないが、
その筋では有名なんだとか。
スパゲティで食べるべきはオリジナル3種。
担々麺に着想を得たという「中華風ミートソース」、
それをクリーミーにアレンジした「トライアングル」(想像不可)、
甘辛く濃い味とメニューに記されたダイナミックパスタ、
その名もダイナマイト(これだ!)。
精鋭揃いで全部くださいと言いたかったが、
大概狂いとみなされそうで、
ドン引き怖く、どーんと一歩引いて、
直感ズバンなダイナマイトをチョイスした。
濃厚系なナポリタンといったら良いのだろうか。
ただ、甘辛さはどこかエビチリ的なそれを彷彿させ、
パスタの範疇を最大限まで拡大させ、
その中のパスタ的要素を20%くらいに圧縮させ、
残りの余白にオリジナリティをぶっこんだ一皿だった。
つまり、なんだか最高。
フォークよりも箸が合いそうなくらい、一心不乱に喰らう。
パスタってこうやってむさぼり食べると快感なのね。
あ、パスタっていうとイメージが遠くなるので、
やはり、スパゲティ、だ。
おごちそうさまでした !!