福岡の醤油ラーメンってこういうことなんだと、
パッと目の前が晴れた気がした。
東区にとても良い店ができたという噂はすぐに広がった。
この「麺や 佐渡友」のことだ。
昨年末にオープンした新店で、
店主さんと少し話す時間があり、
なんでも福岡の名店IやGで修業を積んでからの開業だそう。
てっきり東京あたりで腕を振るってこられたのかと思った。
ここは完全な醤油ラーメン専門店。
塩、味噌というように、ベースは同じで味付けを変えたバリエーションはない。
醤油への並々ならない思いを感じ、嬉しくってしょうがない。
スープは魚介、鶏ガラ、野菜でとり、麺が自家製。
自家製麺ってところで、さらにテンションが上がる。
オーダーした基本の醤油らー麺。
運ばれてきたラーメンは見た目がいい。
琥珀色の透明スープは、強めの魚介がジャブとなる。
その後、ひょっこりと顔を出したのが、醤油のフレーバー。
九州の醤油なのかな、それとも香味油の風味が加わったのかな、
舌になじむ醤油由来かと思われる甘みが好印象。
そして麺が気持ち良い。啜っていて良いリズムが生まれる。
チャーシューがまたしっとりジューシーで、良い。
個人的にグッときたポイントは、かしわめしとの相性の良さ。
やっぱりかしわめしが好きなんですよね、福岡っ子としては。
まあ、うどん、とりわけごぼう天うどんとの相性がいろいろと言われているが、
福岡の醤油ラーメンには、やっぱりかしわめしでしょ。
これから、そう言い続けていこうと思った。
というくらい相性がよくって、ああ、これが福岡の醤油ラーメンだなと。
小さい頃からかしわめしがあって、
今、こうして醤油ラーメンに寄り添うように存在して、
このやさしさに包まれる感じ、
ああ、眼に映るすべてのことはメッセージ、だ。
おごちそうさまでした !!。