奥から順に、うどん、ちゃんぽん、そば、うどん、ちゃんぽん、冷やし中華、ちゃんぽん(←自分)、らーめん。
カウンターで食べている人たちのメニューを列記したら、そうなった。
めん処というだけあり、ここではらーめんからうどん、ちゃんぽん、そば、冷やし中華といった、
日本におけるスタンダードな麺が一通りそろっている。
そこまでは珍しくないんだが、それらが満遍なく食されているってすごい。
この店の底知れぬカオスぶりが表現された光景だった。
食べたのは和風ちゃんぽん。和風とは、つまりうどんやかけそばにも使う和出汁を使う。
これがたまらなく沁みる。
麺のちょっと扁平なのも愛らしくって最高だ。
丸っこいのに慣れている身としては、この形状は新鮮で、
もっちりした食感と、舌にべたっと滑り込む感触が小気味いい。
創業は戦前だそうで、福岡市・千代にあった食堂「三福」が前身なのだそう。
ここへ移ってきたのは1950年というから、なかなかの老舗。
開店は早い。市場の人たちにとっては朝食の場になるため、
7:30くらいには開いている。
そして中休みはない。市場の人たちにとっては遅い昼食の場になるから。
つまり、その営業時間が示すように、市場とともに歩んできた店だ。
もちろん、ぼくのような一般の人々も気兼ねなく利用できる。
柳橋連合市場の歴史とともに歩んできた老舗の懐は深い。
おごちそうさまでした !!。