「ラーメン屋 游」といえば、昨年もそうだったが、
夏になると限定麺を出している。
それがどれもアベレージの高い秀作揃い。
店があるのは城南区の荒江で、
ぼくの生活圏内にはないエリア。
そして観光客などもおそらくはふらりと立ち寄りにくい、
市内でありながら、そんなちょっと郊外なロケーション。
もっと通いたいんだけどな。
こればかりは仕方なし。
ことしはなんでも“冷麺三部作”を投入するんだそうで、
壁のメニューを見てみると、すでに冷やし中華、
そして冷やしラーメンが記してあった。
おそらく今頃(8月5日時点)は、
残り1つも出ているんじゃないかと思っていたら、
henoさんのところに豚そばの冷やしバージョンのレポートが。
やはり、そそるなあ。くすぐるなあ。
ぼくの勘所が見事に押さえられているなあ。
さて、それはともかく「冷やしらーめん」。
スープはギンギンの煮干し。
冷やすことで際立ちそうな旨味とセットになりそうなエグミ。
これがない。すっきり爽やか。
そして体を突き抜け、汗を引っ込める清涼感たるや。
店主曰く、頭と腹の部分を取り除いてスープに使い、
取り除いたものを利用して香味油にしているそう。
これによって煮干し感が2倍になっているわけだが、
後者の香味油は火を通してあるため、
やはりエグミはなく、なんだこの煮干しによる幸福感は!と唸ってしまった。
合わせた麺は平打ちストレート。
キンキンに冷たくって、
麺がスープを冷やしているんじゃないかというくらい。
もちろん頭がキーンと痛くなるほどではないので、ご安心を。
スルスルーッと氷上を滑るかのように、
唇に涼感をもたらしつつ、吸い込まれていく。
これによって体感的な涼しさは倍増している気がする。
自慢の低温調理チャーシューも2枚。
個人的には海苔の風味が合わさるのがツボ。
らーめんとしての完成度がしっかりあり、
なおかつ涼しいって最高じゃないか。
涼しさばかりを追い求め、
仕上がりがまとまらないってこともあるから。
そうそう、ミニソーキ丼も美味しかった。
気前が良い盛り具合に感激しきり。
おごちそうさまでした !!!