“麺都福岡”って言葉をもっと浸透させたほうが良いと思った。
数日前にさかぼる。
「はかた大学」さんが主催する博多の文化を学ぶ講座のひとつを
承天寺にて担当させてもらった。
このお寺にはうどんとそば、
そして饅頭の発祥が博多であることを伝える石碑があり、
それらをもたらしたのは聖一国師である。
宋から持って帰ってきたひとつの巻物であり、
その巻物の最後のほうに控えてあった「水磨の図」と呼ばれる製粉工場の設計図。
この設計図をもとに木造の製粉工場が作られ、
結果として庶民に格安に小麦粉が行き渡るようになった。
それで、博多には小麦粉を使った麺文化が根付いている。
前置きが長くなったが、
そんなことをもっと詳しく、楽しく話すトークイベントだったわけだが、
その際に大変、ご老師にお世話になり、
いろいろと文化を教えていただいた。
その中でちょっと話題に出たのが、麺都福岡というキーワード。
これだけ、ラーメン、うどん、ちゃんぽん、皿うどん、焼きうどんなどと
ご当地の嗜好が息づく麺がたくさんあるんだから、
本当に麺都だと思うし、それをもっと伝えていけば、
福岡のご当地グルメが、麺そのものになり、
そうなると、とてもどでかいビッグウェーブが起こるんじゃないのか、
と、ご老師と語り合った。
だから、ぼくももっとがんばろう、と。
ちゃんぽんの話です。
麺都の浸透のため!!というとちょっとオーバーだけど、
今、多様な麺を食べたい熱が高まっているので、
福岡でも珍しいちゃんぽん専門店が千代にできたと聞いて、
これは紹介せねばなるまいと思った次第。
千代の路地裏に今年1月オープンしたばかり。
メニューはちゃんぽん、焼きめし、ひと口餃子、以上。
もうこれだけで、スタンディングオベーションだ。
専門店って大好物なんです。
主役のちゃんぽんは鶏ガラベースのスープに醤油ダレがキリッと効かせる。
見てのとおり、やや茶色い。
ただ、濃厚かというとそうでもなく、
するりと口に滑り込むようなさらっとした飲み口で、
その割に味がしっかりしている印象を受ける。
野菜がもりもりでボリュームはかなりのもの。
そして、特筆すべきは自家製という麺のうまさ。
生麺から仕上げているようで、
もっちり感が際立つ麺が味わいを引き立てている。
自家製麺だからこそ!?の麺量、気前がいい。
女性ならちゃんぽんだけでも十二分に満腹感が得られるはず。
そして、セットが激しくお得だ。
ちゃんぽん単品が700円で、半焼きめしセットだと850円。
ハーフサイズとは思えない焼きめしのボリューム感がニクい。
焼きめしもタレによる味付けがしっかりめ。
近所にほしい店って、ぼく的な最高の褒め言葉。
その言葉を送りたい。
お腹空かせて、ガーッとかきこみたいな。
おごちそうさまでした !!。