最初に言っておかないといけない。
藤井元さんは創作麺づくりの名手だ。
藤井さんのラーメンづくりの原点は、福岡市舞鶴にある「麺や小野」。
この店で、藤井さんは定期的に創作ラーメンを作っていました。
元次といえば、今や豚骨ラーメンの店という印象がしっかり根付いていますが、
そうなんです、僕もこの一杯を食べて、
藤井さんのもう一つの顔を思い出したのでした。
6月末までの期間限定で提供されている「ボンゴレ醤油ラーメン」。
果たして、消える魔球なのか。
ベースは醤油ラーメンなのです。
美しい盛り付けを崩さずに、脇のほうのスープを飲むと、
がっしりと魚介の風味が口に広がり、それはそれで、好みの醤油ラーメンの味わい。
なのに、混ぜつつ食べ進めていくうちに、
はじめは野菜由来の旨味が溶け込んで、
ちょっとした五目麺のようなスープになり、
さらに食べ進めていくうちに、
アンチョビ、ニンニク、トマトの旨味が加わって、
いつのまにかブイヤベースみたいな味わいに!
この限定麺が大名にあるイタリアンの名店「オステリア・インクローチ」の
村山シェフとのコラボレーションというだけあり、
和から国境を越え、いつのまにかイタリアンに変わっていました。
あまりにさりげなく、スムーズに移行していくもんだから、
あれ、醤油ラーメンだと思って食べていたのに、、、
と面食らってしまいました。
そこで、じっくり味わってみると、
醤油ラーメンらしさは残っているんです。
野菜の彩りとアサリによって春の季節も感じられ、
すんごい満足感でした。
ボンゴレ醤油ラーメンは一杯750円。1日限定20杯とのことで、
遅い時間帯は売り切れることもあるようです。
狙うなら日中、早めがおすすめ。
※現在、JONPANにリニューアル
おごちそうさまでした !!!