どうしても食べたくなって、高速を降りてしまった。
何がそうさせたのか。
牛骨ラーメンだ。
牛骨、それは甘美な響き。
豚骨文化に親しんできたぼくにとって、
その骨でとるスープは未体験ゾーン。
これを知ってしまっては、
うーん2時間、3時間は待てないけど、
でも、結構な時間は待てるなあ。
もう忘れられない、ジャンキーで、やさしいスープが。
そのお店、「北斗亭」(ほくとてい)は下松駅前にある。
駅前徒歩10秒圏内という絶好のロケーション。
下調べをすると「香蘭」「めんいち」などが、
いわゆる下松牛骨ラーメンの有名どころ。
ただ、訪れたこの日、まだ正月休みで営業していなかった。
北斗亭がたまたま開いていただけでも嬉しいし、
これは神の巡り合わせ。
結果、とっても大満足だったから。
戸を開けると、お母さんたちが切り盛りしていた。
自然と伝わってくる老舗の風格。
でも、ぜんぜん偉そうなんかじゃない。
もう、絶対好きな感じがして、嬉しくなって店に入る。
牛骨ラーメンではなく、店での呼び方は「中華そば」とされていて、
大中小とある。小が一番小さいわけだが、
1玉なので、これがデフォ。
ん、いなりがある。中華そばにいなり。
博多うどんにかしわめし的な??
中華そばを中でオーダー。
ここのはすき焼きの如き味わいで、
牛骨のフレーバーは明確だし、醤油の主張もはっきり、
さらに脂っ気はドキドキしていないながらも力強く、
ぐんぐん食べ進められちゃう。
秀逸なのが低加水の麺。これにスープが染み込み、
絶妙かつがっちりと組み合う一体感!
中盛りにして、大正解。
ワシワシ食べる感じがすごく痛快!
小では麺が足りないな、これは。
それくらいスープが後を引く。引く。
牛骨ラーメン文化、もっと触れたい!
おごちそうさまでした !!!