食べ始めてすぐに嬉しくなったし、
食べ終えて、さらに嬉しくなった。
博多っ子である僕も、同行したKさんも、二人してニヤニヤ。
それにしても、ハイレベルだな。
熊本で博多ラーメン?という声が聞こえてきそうだが、
実は近年、福岡以外でも本場さながらの博多系とんこつラーメンが食べられる。
ここ、「一連」さんもその一つ。
熊本が誇る博多系ラーメンの山田的最高峰、と太鼓判を押したい。
店主・江藤さんは初めて食べた博多ラーメンに、
一目惚れならぬ“一食惚れ”し、
勢いそのままに、その魅力にどっぷりと浸かったそう。
その優しそうな風貌からは全然想像できないが、
江藤さんはアツい。
熊本から毎週のように福岡に車を飛ばし、
博多ラーメンを徹底的に食べ歩いた。
好きが高じて、とはまさにこのことで、
実際にラーメンを作るようになり、
一幸舎・吉村さんらの協力もあり、
ついに独学で開業し、店主となった。
だから、麺は今も吉村さんのところの
製麺所「慶史」から取り寄せる。
丁寧に下処理したゲンコツだけを約16時間かけて煮出したスープは濃度が高く、
それでいてフレッシュ感もある。
脂っ気はないがパンチがあり、
しっかり旨味が抽出されているスープ、
そしてスルリと収まりの良い細麺、このバランスが秀逸なのだ。
口の中で膨らむ旨味、
そして高濃度スープの中で光る元ダレの素晴らしさ、
この両輪がしっかり機能し、口のなかでデッドヒート。
ついにはスープまで完食。
熊本で博多ラーメン?
そんな小さなことを言っていてはいけないんだよ。
美味いものを純粋に楽しむ。それが一番!
ということで、唐揚げもすごく美味しい。
お腹に少しでも余裕があれば、ぜひお試しを。
おごちそうさまでした !!。