「わだち草」に行ってみたら良いよと彼は言った。
「彼」とは広島で出会ったナイスガイ、サンデーズのKさん。
僕は決まって、何となく気が合いそうだと思ったら、
その人の言うことに素直に従うようにしている。
というワケで、その週末、出掛けてみた。
「わだち草」のことを調べてみた。
すると、僕と感覚が近そうだとすぐに直感した。
例えば、この店では、広島県・三次市の畑で
小麦を無農薬栽培し、麺に使っている。
小麦栽培から始まる「地粉うどん」ってフレーズ、
HPの最初に書いてあるんだけど、すごく良いよね。
その他、地元の有機野菜やお米を使っているようだし、
昔ながらの無添加調味料も取り入れているという。
箸に関する考えにも共感できるし(HP内参照)、
一つ、筋が通っているように感じて。
店づくりはどうかというと、
なんだかすごく優しい雰囲気なのだ。
木がふんだんに使ってある店内は温かみがあって、
窓から差し込む光がとっても気持ちがいい。
昼の営業終了直前に滑り込みで来店したにも関わらず、
店内は僕らが座るテーブル1卓を除いて満席で、
しかも、なんというか皆さんの笑顔がとても素敵に見えた。
待っている人の顔は険しくないし、
食べ終えてゆっくりくつろいでいる人たちは楽しげだ。
こだわりが強い店って、ちょっと堅苦しいのかなと思いきや、
全然、そんなことはない。
注文したのは、看板商品だという揚げ餅入りのうどん。
汁は突出した出汁の存在感はなく、
体にすーっと沁み渡るようだ。
香りは決して強くないけど、とても心地いい。
自家製の麺は幅が広め。
ちょっとごわつきがあって、むっちりした食感。
手作りのあたたかさを感じたなあ。
揚げ餅はとてもよくのびて、思わず楽しくなる。
餅って、のびればのびるほど、美味しい気がするな。
表面のカリッとした部分が徐々に汁に馴染んでいき、
それもまた良い具合だった。
おごちそうさまでした !!!