KIJI|山田 祐一郎

福岡のフリーヌードルライター、ライターの山田 祐一郎

その一杯が食べたくて

濃厚の面影を忘れることができるんだろうか。

SHOP NAME: 「

石田一龍 本店

」 / TYPE:

北九州で勢いがあるラーメン店といえば、ここの名前が真っ先に挙がる。
もちろん、この北九州は東洋軒、魁龍というように老舗の実力派が多いラーメン激戦区。
なかなかその中にニューフェイスが食い込むのは難しい。
それをやってのけたのが、この「石田一龍 本店」だ。

店主の新森さんは父の跡を継ぎ、ラーメン店を営むことになった。
ただ、その味をそっくり引き継いだわけではないそうだ。
現在の味に行き着くまでには試行錯誤があり、
その過程においても自身の勘を頼りとし、
独学によって完成させたのだという。

ラーメンは大きく2種あり、
名前そのままの「濃厚」、
そしてあっさりスープの「屋台」が二本柱となっている。
この2つのラーメンを引っさげ、
新森さんは北九州のラーメンシーンに一石を投じた。

目指したのは濃厚でありながら後味がよく、
その時に満足するだけでなく、「また食べたい」と思えるような、
そんな欲求が静かに膨れ上がっていく一杯。

せっかくならば、とことん酔いしれたいと思い、
この日は濃厚を選んだ。
まずインパクトが鮮明。
「濃厚」と「屋台」ではスープの炊き時間はもちろん、
炊き方そのものも変えているといい、
この濃厚は、思いっきり豚骨の旨味が抽出されていて、
骨の髄からひねり出したような、力技のコクを感じた。
とはいえ、雑味はなく、口当たりが滑らか。
なんでもスープ釜の中の骨をまぜる際に、
骨が崩れないようにそーっとやさしく炊くそうだ。
強面なのに、実はやさしい。ギャップだなあ、惚れるなあ。

とろんと濃密なスープに合わせた
しなやかで、歯切れの良い細ストレートも効いている。
スルッと収まりがよくって、替え玉必至。
チャーシューは提供前に炙っていた。
香ばしくって、絶妙な厚みとしっとり感が、
麺、スープとフィットしている。
次は屋台食べたいけど、濃厚の面影を忘れることができるんだろうか。

おごちそうさまでした !!。

SHOP INFORMATION

石田一龍 本店

ishidaichiryu honten
〒802-0832
福岡県北九州市小倉南区下石田1-4-1

電話 093-963-2650

ランチ営業時間 11:00 - 16:00

ディナー営業時間 18:00 - 20:40

定休日 なし

皆さまへお願い

山田祐一郎が個人で運営しつつ、参加者のみなさんと育てるアプリと考えております。個人運営ではどうしても閉店情報などの情報が行き届きません。記載内容と違う場合、ご一報ください 。

 
情報依頼フォーム

ご指摘の際は、正しい情報か信憑性の確認が必要な為、可能な限り以下の情報をご入力ください。
また、必ずしも反映されるとは限りませんので予めご了承ください。
※該当ページはシステムで判断しますので、URL等入力いただく必要はありません。該当ページから送信してください。

    OTHER NOODLE

    壱壱家

    くぅと脳内で唸る。 fukuoka / hakataku

    讃く

    天中華だ。 osaka /

    ryukoken1

    龍虎軒

    激戦区唐津で創業50年はダテじゃない saga /

    アプリ限定

    しのわ

    ラーメンレボリューション chikugo /

    アプリ限定

    FACEBOOK

    YAMADA BLOG

    RECENT NOODLE